2009年10月20日火曜日

食と環境ツアー・・・斎藤牧場 前編



旭川市神居、旭川駅から車で25~30分の所にある斎藤牧場を訪れた。
食と環境をテーマにした、バスツアーなので、ちょっと気が引きしまる。
国道を離れるあたりで一台の乗用車と合流。牧場のガイドをしてくださるIさんらしい。

山の上と聞いてはいたが、案内役が必要なんて、いったい、どんな所なのかな?少々不安。
道路は舗装されているものの、右に左に体を任せながら、たどり着いたところは大草原。牛さんたちが出迎えてくれた。
長靴持参の人ははき替え、防寒装備も整える。 
そこで
 ① この近くで牛と戯れながら、大自然を満喫するコース
 ② 山・谷を駆け巡り、ここからは見えない牛舎まで行くコース・・・と、2班に分かれることになった。
「ひょっとして牧場はここだけではないのかな?」と、その広さを始めて感じ取ったのだ。

何と総面積は野球場の28倍、そこに乳牛が30頭だけという、密度の低さである。
②のロングコースを選択した私、Iさんの流暢な説明に耳を奪われながら、これより牛の楽園に突入だ。

短草ではあるが、隙間なく生えている7種程の草が彼らの生きる糧となっているようだ。

「あっつ!糞ですよ、気をつけてね」 糞尿処理をしないのでいたる所に落ちている。
そんな 緑地に糞色(?)の水玉模様が出来ている。
が、自然に逆らわない放牧である。

草の周りには沢山の微生物が生き、落ち葉や糞を発酵させる。栄養たっぷりの土になる。
種が落ちるとそれを牛が踏みつけ、土に埋め、元気な草になる。【循環とエコ】

そんな環境で育つ牛は、何とも言えない優しい目をしている。
「ここでは角は切りません。ストレスを持たないので危害を与えないからですよ」
そして、スタイルは、丸みがあって、ふくよか。

慣行飼育だと付加価値を求めるあまり、大量に乳が出るよう、配合飼料を混ぜる。
だからオッパイだけが大きくなるが、反面、アバラ骨が目立つ牛になったりするそうだ。
バランスよく脂肪がついていると、病気にも寒さにも強くなり、
自然な搾乳をしていくと、量は少ないが15年も乳牛でいられる。これは慣行の3倍に当たるそうだ。
(ここの牛さん 獣医さん泣かせだなあー)

この後1頭の牛は同行者のバッグをなめまくりながら、離れようとしない。
そのバッグは牛皮らしく、同じ匂いをかぎ取ったのだろうか・・・何とも愛らしい・・・☆

ここから、ロングコース組は、過酷な山歩きを体験することになるのだが・・・つづく

0 件のコメント: